こんにちは、葉脈です。突然マリオ64を始めてしまってすみません
皆さん、こんなことを思ったことはありませんか?
「ダブルチャージとハーモニカルシメトリカルパスって何が違うんデャ!?!?!?」と。
僕自身も始めたばかりのころから疑問に思っていたこの問題に対して、ひとつの〈解〉を発見しましたので、マリオには全く触れず紹介いたします。
ついでにソニックひねりってなんで切り返しじゃないの問題も解決します。
導入終わり。解説始めマ。
・目次
1.概要
2.シメトリカルパスとダブルチャージ
3.異なる軌道とは-メカニカル表記法との融合
4.手の甲側への発展-シメトリカルダブルチャージ、邂逅—————
5.まとめ
6.補足
1.概要
「パス系列には二種類の軌道があり、互いに異なる軌道同士の、それぞれの間に0.5回転のチャージを伴うハーモニカルシメトリカルパスがダブルチャージとなる。」
…何言ってるかわかりますか?(既視感)僕はこの文章だけでは理解できる気はしません。(既視感)次の章から詳しく解説していきます。
2.シメトリカルパスとダブルチャージ
冒頭に「パス系列には二種類の軌道がある」と言いましたのでわかりやすいシメトリカルパスから解説します。
まず、シメトリカルパスの軌道には軸となる指の屈伸に対応した二種類があるのです。
それがこれです
左が軸指が曲がったシメパス、右が軸指が伸びたシメパスです。掌に対する回転面が違うのがわかりますか?なので違う技です
それぞれを「屈指シメトリカルパス」、「伸指シメトリカルパス」と名付けます。
所謂従来のシメトリカルパスは屈指シメトリカルパスにあたります。
これらの技を「伸指シメトリカルパス→屈指シメトリカルパスリバース→・・・」と繋げた技がダブルチャージになるのです。
実際、ダブルチャージを親指側から見るとペンが二種類の軌道面を通っていることがわかります。
ハーモニカルシメトリカルパスは一つの軌道面上を往復します。(伸指シメトリカルパスでもできます)
しかしここで疑問が生じます。ダブルチャージとは普通『ソニックひねり→シメパスリバ』で表され、1セットで2回転するのですが、『伸指シメパス→屈指シメパスリバ』だと1セットで1回転なのでは?矛盾なのではないでしょうか?
矛盾ではないのです。
実はこの伸指シメトリカルパスは通常のソニックやパスを繰り出す構え(図右)からは繰り出せません。その状態から繰り出そうとするとどうしても軸指が曲がってしまい屈指シメパスの形になってしまいます。(厳密には繰り出せるっちゃ繰り出せるのですが、屈指シメパスと同じ軌道になってしまいます)
それゆえに、コンボ中で自然に繰り出す際には上のようにフェイクトソニックで半回転させて構え、パスして、またフェイクトソニックで戻す…というステップを踏む必要があります。
・・・気づきましたか?そうです。この「自然な形の伸指シメパス」はソニックひねりなのです。だからダブルチャージは1セット2回転なのです。なのでダブルチャージの動きは「0.5チャージ→伸指シメパス→0.5チャージ→屈指シメパスリバース→・・・」というふうに分解できます。
ついでに、ソニックひねりの「シメトリカルパス」はこの伸指シメパスなので切り返しは起こらないんです。(伸指シメパスは屈指シメパスと逆の回転方向になります-詳細は補足にて)
3.異なる軌道とは-メカニカル表記法との融合
さて、ここでいう「異なる軌道」とは具体的に何なのでしょうか?その真実を探るため私はアマゾンの奥地へ―—————向かわず、とある理論を読み耽りました。丁度軌道を分類するに丁度良い理論があったのです。それがこちら
AiMoさんのメカニカル表記論です。今回は回転面の(掌に対する)向きを表す言葉「n軸」「s軸」をお借りして表現します。今回はサッと触れるだけなので興味がわいたらそちらを参照をば。
さてこのn/s軸とはどういうものなのでしょうか。
ざっくりいうと上の図になります。「n軸上の軌道」とは手の甲側に傾いた軌道(バックアラウンドなど)、「s軸上の軌道」は掌側に傾いた軌道(Kagamiバックアラウンドなど)を表します。(僕が勝手に呼んでるだけです)
が、ガンマンなどの完璧な縦軌道もs軸上と定義されます。(簡単のため)
それではこのダブルチャージを見て屈指/伸指シメパスの軌道を当てはめましょう。
技の流れは「(0.5チャ→)伸指シメパス→(0.5チャ→)屈指シメパスリバ→…」でしたね。
この動画を見ると伸指シメパスはn軸上、屈指シメパスはs軸上を通ることがわかります。(これは上記メカニカル表記法の続きの記事内の記述と矛盾しません)
したがってダブルチャージは大まかに上図の黒実線部分のように二種の半円軌道を繋げた軌道を描くと言えるでしょう。
厳密にはパスのたびにペンの上下が入れ替わるので上図のように双円錐のような軌道を描きますがかなりわかりづらい図なのでとりあえず半円軌道の融合と近似?します
指の背側で行われているのは気にするな
以上のことをまとめると、「ダブルチャージとは、n軸上を通るパス、s軸上を通るパスをチャージを交えて回転方向を調整しつつ交互に繰り出す技」となります。
4.手の甲側への発展-シメトリカルダブルチャージ、邂逅—————
ざっくりながらダブルチャージの再定義がなされました。この定義に則れば、手の甲側のパスでも同様の軌道を描くことができます。
ところが手の甲側のパスではシメトリカルパスと違い、軸指の屈伸で軌道を分類できません。その原因はパスの指の動きにあります。
パスは「指の間に入ってきたペンを、手の甲側から手のひら側へ指を動かして受け取る」という動きによって成り立っていますが、上の図のように軸指を伸ばした状態ではペンが反らした指に引っ掛かってしまい、パスの動きができません。
指が手の甲側に90°反るスーパー指柔人(しじゅうびと)なら話は別ですが僕は指硬人(ゆびかたじん)なのでそこは保留します。
したがってパスは単純に軌道で分類する必要があるのです。
普通のパスは見ての通り縦回転なのでs軸に属します。
しかしこのようにより厳密にs軸に乗るように傾けたパスも存在します。とりあえずシメトリカルダブルチャージの際はこちらを使ったほうがいい気がしています
ではn軸上を通るパスとはどのようなものでしょうか。
一番広まってるジャパモがかなりn軸上のパスに近い軌道を描きます。これを使います。
―———駒がそろいました、それではシメトリカルダブルチャージをご覧に入れましょう―————
・・・どうですか?切り返さずに一つの指の同じ側を往復、異なる回転面の半円軌道の融合・・・完全にダブルチャージです。たぶん。不格好だけど。
実際こちらの軌道も手のひら側のダブルチャージと同様に双円錐軌道を描きます。どうなんだろうこれ
5.まとめ
新たな軌道のパスを導入することによって、個人的な長年の謎であった「ソニックひねりなんで切り返さないの問題」に加えて「ダブルチャージとハーモニカルシメパス何が違うの問題」の解決、さらにはシメトリカルダブルチャージの発見にまで至りました。
長いカタカナ語が多すぎる。あたまいたいです。つかれた皆さんもひらがなのやわらかいことばをみてこころをおちつけよう
しばいぬ うさぎ あざらし もうふ すべすべまんじゅうがに
落ち着きました。この記事も「こうじゃね????」程度のモチベーションによってつづられたものなので異論がございましたらtwitterとかでリプライください。それでは。
6.補足
2章にて、「伸指シメパスは屈指シメパスと逆の回転方向になります」といったことの補足です。
上図の通り、屈指シメパスは指の根本側を通る軌道、伸指シメパスは指先側を通る軌道なので回転方向が逆になるのです。とても感覚的な説明しかできないですここ。すめん((すまん + ごめん) / 2 = すめん)